群馬県小学校長会
会長挨拶

                              


                 令和元年度    会長 大井 利之

 本年度、群馬県小学校長会では昨年度と同じ306校304名の会員によるスタートとなりました。元号も平成から令和へと変わりました。全国的には、来年度からの新学習指導要領全面実施に向けてしっかりと準備をすることや、学校における働き方改革への対応等々、本年度は大きな課題に向かう年であるともに、変化の激しい年になると思われます。

 私たち校長会会員は、一人一人が各地区、各学校において、高い使命感と倫理観そして明確なビジョンをもち、教職員の先頭に立ちながら、未来を生きる子どもたちが豊かで充実した人生を送ることができるよう教育を保障しなければなりません。
 しかし、一人の校長には限界もあり、そこでは、地区校長会内での横の連携、また、各郡市校長会相互の連携が必要であります。 

 県教育委員会においても、第3期群馬県教育振興基本計画が策定され、「たくましく生きる力をはぐくむ」を基本目標とし、八つの基本施策に沿った取り組みがスタートいたしました。時代を切り拓く力の育成、確かな学力・豊かな人間性・健やかな体の育成、信頼される学校づくりなど、私たち校長がその趣旨を理解し、実際の教育活動として考えなくてはならない課題は数多くあります。そして一つ一つの課題が大きければ大きいほど、互いの連携を一層大切にした取り組みが求められます。

 本会には、研究部・人事給与対策部・広報部・教育情報部という諸課題に対応できる人と組織があります。また各専門部とも市町村間のネットワークとともに、関東地区や全国ともつながっております。新たな課題に対しては、理事研修会や各専門部会で活発な議論を尽くすことで、各学校の経営に有益な結果がもたらされるものと信じております。各地区校長会、各専門部の一層の連携が図られるよう、私たち本部役員も一生懸命努めてまいりたいと思っております。

 今後、技術革新やグローバル化で目まぐるしく変わる世界を子どもたちは生きていきます。その中でも子どもたちには自分を信じて夢に挑戦し、未来を切り開いていってほしい、と願っています。新学習指導要領全面実施に向けた準備、働き方改革への対応はじめ様々な課題が山積していますが、私たちの仕事は最終的には目の前にいる子どもたちに最良の教育を施し、生きる力を育むことにつなげていかなければなりません。

 本年度も会員のみなさんのお力をお借りしながら、お互いに勉強し合いながら、「ぐんまの子どもたちの健やかな成長のため」にさらに質の高い連携と協働が推進できるよう努めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 令和元年5月15日